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肝線維化評価プログラムのご案内

     はじめに                            

これまで肝硬変や肝がんの主な原因はB型またはC型肝炎ウイルスであったが、ライフスタイルの欧米化に伴い生活習慣とくに脂肪肝に起因する肝硬変や肝がんが増加している.本邦では約370万人が非アルコール性脂肪性肝炎を合併しており、このうち約60万人はすでに肝線維化進展例であることが推計されている.近年、肝線維化が脂肪肝の予後に大きな影響を与えることが明らかとなり、かかりつけ医と肝臓専門医とが連携し肝線維化進展を伴う脂肪肝を効率的に拾い上げるシステムの構築が求められている.

 

     肝線維化評価プログラムのながれ

肥満、メタボリック症候群、糖尿病、肝機能障害を有する患者で、血小板数が18万未満の症例を対象に肝線維化マーカーであるM2BPGiを測定する.M2BPGi1.00 COI以上の場合には肝線維化の進展が疑われるため、順天堂大学医学部附属静岡病院 消化器内科にて血液検査・腹部単純CT検査・超音波検査を行ってリスク評価を行う.リスク評価は主にFibroscan®Share Wave MeasurementReal-time tissue elastographyなどの超音波技術を用いた非侵襲的肝線維化診断法を用いる.リスク評価は専用シートで画像データとともに紹介元医療機関に郵送される.低リスクではかかりつけ医での経過観察を、中リスクではかかりつけ医が必要と判断した場合に1年後の再評価を行う.高リスクでは6カ月毎に肝臓専門医がフォローアップを行う.

     フローチャート

 

     紹介方法

受診予約は不要.専用の紹介状に必要事項を記載し、午前中(平日11時まで、土曜10時まで)に順天堂大学医学部附属静岡病院消化器内科を受診すればよい.約2週間をめどに結果が郵送される.初回診察にかかる費用は3割負担で約16,000円.